とある街の司法書士・行政書士事務所様からホームページコンサルティング(通信型)のお声がけをいただきました。結果、アクセス5.8倍、Googleマップのクチコミも増加し非常に順調に改善が為されました。
もともとこの司法書士・行政書士事務所様は「小規模事業者持続化補助金」を活用し「建設業許可」に関するホームページの新規リニューアルをお考えでした。しかし小規模事業者持続化補助金は残念ながら不採択になったため、今ある「既存のホームページを改善する」こととなりました。既存のホームページからは過去3年間で問い合わせが1件もないとのことで、お困りでした。
永友事務所(神奈川県藤沢市)からは遠方であったため、通信コンサルティングにて進めていきました。とても驚いたのは、お忙しいと思いますがこの司法書士様からの「メール返信」が非常に早かったことです。活躍する士業様はとてもレスポンスが早いのだなと、私も勉強になりました。
この司法書士様には、概ね以下のようなことをご提案/ディスカッションさせていただきました。
アクセス解析データの共有と経営環境のヒアリング
特に通信コンサルティングにおいては、1か月間かけてディスカッションし、各種提案を行います。
その前提としてできる限りお願いしているのは「アクセス解析」データの共有です。
GA4(Googleアナリティクス)、Googleサーチコンソール、Googleビジネスプロフィールについて永友にもデータの閲覧権限を付与していただくことで、ホームページやWeb運営の状況が一層よく分かります。
このデータの共有/確認と同時進行で経営環境のヒアリングを行います。
・「重要なお客様像」について
ホームページからの問い合わせを増やすには、「重要な(典型的な)お客様像」(=ペルソナ)を意識して、その「重要な(典型的な)お客様」に向けて情報発信をするのが、なによりも大事です。
この「重要なお客様像」について日ごろから強く自覚されている経営者様は、案外多くありません。
「重要なお客様像」についてお尋ねをすること自体で、自社の置かれた状況を改めて振り返ることができた。と仰っていただくことも多いです。
・「重要なお客様像」に自社がなぜ選ばれているのかについて
建設業許可のサポートをされる士業様は多数いらっしゃると思います。その中で、最終的になぜ、お客様にこの司法書士・行政書士事務所様が選ばれているのか。ということを改めて振り返っていただき、ディスカッションしました。
このとき、「なぜ自社が選ばれているのかが、自社では分からない」と仰る経営者様がほとんどです。むしろこれを明確に理解しているケースはほとんどありません。
これもやはり、「問いかけ」をきっかけに再確認、再認識することで「浮かび上がってくる」ものかと思います。
このときに大切なのは2点あります。
(1)業界の固定観念にとらわれないこと
建設業のかたは▲▲▲だから×××で選ばれているはずだ。というようなステレオタイプではなく、「現実的に」なぜ選ばれているのかということを「実例を思い出しながら」振り返ることが肝要です。
(2)自社が当たり前に思っていることを見逃さない
経営者様は、「◎◎なことは当然ですが…」など、自社が当然に思っていることについては様々な検討事項から外す傾向にあります。じつはこの「当たり前」に思っていること、「当たり前に出来ていること」「当たり前に提供できていること」そのものが、非常に大きな訴求ポイントになることはしばしばあります。
このようなことは、自社内だけで気づいていくことは非常に難しいと思います。この「お客様目線で、ゼロベースで改めて考えてみる」という行為のサポートが、永友事務所が得意にしているところでもあります。
ホームページ制作会社様の紹介
この司法書士・行政書士事務所様はホームページ制作会社様の「つて」が無いとのことでした。そこでホームページコンサルタント永友事務所では、中立的な観点から信頼できる制作会社様をご紹介させていただきました。
この場合の「中立的な」という意味ですが、永友事務所は制作会社様から紹介手数料(マージン)は一切受け取っていません。紹介手数料を得たいために(もしくはその手数料額次第で)ご紹介する制作会社様の選定に恣意性が入ることを、そしてその結果、中小企業様にとって「本当に適切かどうか分からない」制作会社様をあっせんすることを、永友としては望んでいません。
永友事務所がご紹介する制作会社様は、永友が実際に面談した制作会社様に限っています。本当に中小企業様のご商売繁盛のために仕事をしてくれる制作会社様だけをご紹介するようにしています。この「中立的な立場からの」制作会社様紹介というのは、おかげさまでクライアント様に本当に喜ばれています。
Googleビジネスプロフィールの情報整備と活用
この司法書士・行政書士事務所様はGoogleビジネスプロフィールについて未着手(ツールとしてまったく意識していなかったご様子)でしたので、ビジネスプロフィールの情報整備と活用についてご提案をさせていただきました。
例えばパソコンで「屋号」で検索すると、もちろん公式ホームページも出てきますが、画面の右側に大きく情報欄が出てくると思います。それこそが、ビジネスプロフィールの情報です。
紹介や、何らかのきっかけで事業所名を知ったお客様が検索すると、公式ホームページを「見る前に」Googleマップの情報欄(ビジネスプロフィール)を見る可能性はとても高いです。
「写真を追加する」「クチコミをもらうようにする、そして返信する」「投稿する」以外に、細かい点ですが以下の点も実践していただくようにご提案をさせていただきました。
・「ビジネス情報」>「特別営業時間」で、祝日等に営業しているかどうかを設定する
・「ビジネス情報」>「説明」で、事業所概要を記載する
・「ビジネス情報」>「開業日」で、開業した日(過去の日付)を記載する
・「予約」>「リンクを追加」で、予約フォームや予約できるページなどをリンクする
・「サービス」に、自社提供サービスを記載する
description(概要)の整備
いわゆるアクセス解析(SEO)には様々な考え方、施策がありますが、つまるところ「ユーザーのためになっているか?」ということが検索エンジン側から求められていることかと思います。
そのうちのひとつが「ページタイトルを適切にする」「description(概要)を整備する」ということかと思います。
タイトルもdescriptionも、検索者にとってわかりやすい、理解しやすい内容になっていると、ひいては検索(閲覧)者の満足につながります。
実際、この司法書士・行政書士事務所様のページタイトルとdescriptionを調整したところ、短期間でアクセス数も4倍に増加しました。
トップページの改変
「重要なお客様像」に自社がなぜ選ばれているのか。つまり「強み、ウリ」が何であるのかについて議論を重ねました。そのうえで、その「強み、ウリ」がホームページ(特にトップページ)にきちんと書かれているのか。伝わりやすいのか。についてディスカッションしました。
そのディスカッションの結果(つまり私永友と、司法書士様の同意納得のもとに)、トップページは如何にあるべきかを検討し、大きく改変することにしました。
・一般論を情報提供するコンテンツがあったが、それを削除(情報の強弱)
・トップページ内に複数あるコンテンツのうち、ユーザーにとって「価値が近い」コンテンツを上部に移動
・メインビジュアルの変更(ウリを感じさせるビジュアルと文言)
事務所概要ページの改変
司法書士・行政書士事務所様のようなBtoBビジネスの場合、会社概要(事業所概要、会社案内)ページは極めて重要です。
しかしながらこの会社概要(事業所概要、会社案内)ページを簡素なもので済ませている事業所様は非常に多いものです。
BtoBビジネスの場合、「この会社は、どんな会社かな?」と、全体像を俯瞰して、また信頼できそうかということを会社概要(事業所概要、会社案内)ページで確認するものと思います。
アクセス解析をすると分かりますが、極論すればトップページよりも会社概要(事業所概要、会社案内)ページのほうがアクセスが多いということもあり得ます。
つまり、非常に「見られる可能性のある」かつ「重要な位置づけの」ページであり、”勝負する”ページなのです。
この司法書士・行政書士事務所様は従来、事業所概要ページを「代表者氏名、所在地、電話番号…」などの「表組」だけで済ませていました。これは非常にもったいないわけです。
そこで、この事業所概要ページの上部で「強み、ウリ」や代表者様の「想い」「近影写真」などを追記いただきました。
お問い合わせページの改変
この司法書士・行政書士事務所様では、他社のほとんどのホームページ同様で「お問い合わせ」ページがありました。
しかし、これもほとんどのホームページ同様で、いきなり「フォーム」が設置してあるだけの状態でした。問い合わせページですから、氏名などを記入するフォームだけでも成立はします。
一方、実際にBtoBのホームページにて問い合わせを行ったことがあるかたならご理解いただけると思いますが、問い合わせを行う際には「非常に不安」な状態にあります。極端にいえば「緊張状態」にあります。
そこで永友事務所では、この「フォーム」の上部にて、問い合わせをしようとするユーザーに対して「不安を解消するような言葉」を設置することをお勧めしています。この司法書士・行政書士事務所様でも、問い合わせのハードルを下げるような「安心させる」言葉を設置していただきました。
相談事例ページの設置と、文末でのクロージング
この司法書士・行政書士事務所様がホームページを改善する目的は「問い合わせを増やす」ことにあります。
司法書士・行政書士事務所様のような「サービス業」様のホームページでは「(相談)事例」というコンテンツを設置することを強くお勧めしています。
というのは、かたちのない「サービス」は、「どんなかたに、どんな時期に、どんなふうに使われたのか?」「受託者はどんな提案をしたのか?」「委託者はどんな感想を述べたのか?」を描写することがホームページを「わかりやすく」する方法であると確信しているからです。
その趣旨で、この司法書士・行政書士事務所様にも「ご相談事例」のページ(記事)をできるだけ多く設置することをご提案させていただきました。また、いくつか書いていただいた「ご相談事例」のページ(記事)を添削し、例えば文末でクロージングの言葉を述べることなど、細かいテクニックについてお伝えしました。
「手続きの流れ」ページの改変
主要ページの中でもアクセスが比較的多い「手続きの流れ」ページについて手を加えていただくことをお勧めしました。
この「手続きの流れ」ページも、事務所概要ページ同様、簡素な表現になりがちなコンテンツです。しかしせっかく「アクセスが多い」わけですから、注目度が高いこの「手続きの流れ」ページにおいても、「強み、ウリ」を存分に伝えることが肝要です。
今後のWeb活用の方途について
通信コンサルティングの終盤では、「(コンサルティング終了後の)今後の方途」についてご提案、ディスカッションすることにしています。
コンサルタントはスポーツでいう「コーチ」のようなもので、その理想は”選手”(事業者様)が自走できるようになることです。それゆえ、コンサルティング後にはどのようなことに気を付けてWeb運営をしたらよいか。またどのような施策が考えられるかをご提案しています。
この司法書士・行政書士事務所様には、
・SNS活用(特に、BtoBですのでFacebook活用)
・Web広告
・ホームページの外注
などについてご提案をさせていただきました。
この司法書士・行政書士事務所様は、今回の「建設業許可」だけでなく、他サービスについてもそれぞれ個別のホームページを作成・運営しています。
今回のコンサルティング内容は、きっと他サービスのホームページでも活かしていただけるものと思っています。
●SEOのみならず「お客様目線の投稿文章の書きかた(Webライティング)」も同時にご提案しています。
●制作会社や広告代理店に属さず完全に中立な立場から助言サポートが可能です。
自社HPを立ち上げたい。でもどうすればいいのかわからない創業者様へ
ホームページを自作するか制作委託するか?の検討から始め、どのようなコンテンツをどのような表現で伝えていくのが効果的なのかを助言サポートさせて頂きます。
ホームページコンサルタント永友事務所では、「お客様目線の表現術」「Web活用の全体の最適化」について創業者様へのアドバイス実績が豊富です。
お仲間で集まっていただければ、講習会形式でのコンサルティングも可能です。「創業時のWeb活用について」とご連絡ください。
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ホームページコンサルタント永友事務所代表(→永友一朗プロフィール)
【書籍】
・Web集客の超基本 あなたに最適なツールで、効率よく売上アップを叶える常識64(技術評論社)
・Googleビジネスプロフィール 集客の王道~Googleマップから「来店」を生み出す最強ツール(技術評論社)
他
【公職・登録】
神奈川県商工会連合会登録「エキスパート」
東京都商工会連合会登録「エキスパート」
山梨県商工会連合会登録「エキスパート」
栃木県商工会連合会登録「エキスパート」
(公財)神奈川産業振興センター登録経営アドバイザー
(公財)横浜企業経営支援財団登録横浜ビジネスエキスパート
(公財)千葉市産業振興財団登録専門家
(一社)日本皮革産業連合会企業支援ネットワーク登録Web活用アドバイザー
川崎商工会議所専門相談員
鎌倉商工会議所専門相談員
川崎市中小企業サポートセンター(公益財団法人川崎市産業振興財団)登録専門家
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