関東地方の、とある街で地域密着の活動をされている社会保険労務士事務所のWeb担当者様から、ホームページの抜本的な見直しについてご相談をいただきました。
数えきれないほどのメールを交わし、時に厳しく、時に熱く、ホームページの「あるべき姿」を議論しました。
「何かが足りない。でもそれが何かがわからない」という焦燥感からのスタート
コンサルティングの開始にあたり、この社会保険労務士事務所様の担当者様は、
当初、ホームページからの問い合わせによる顧問契約が2年間で10件ありました。
その後ホームページをリニューアルしたものの、今ひとつ手応えがありません。
特に今年に入って急にめぼしい問い合わせがなくなり(相見積もりのひやかし程度なら数件)、ホームページからの顧問契約もゼロです。
検索順位は高いものの、問い合わせは激減しています。何を変えればいいのか……
という、出口の見えない不安を抱えていらっしゃいました。
この社会保険労務士事務所様のホームページは外注(Web制作会社様に制作委託)されていましたので、その制作会社様に提出する「修正作業指示書」の作成を目標にコンサルティングをスタートしました。
今回の社会保険労務士事務所様へのご提案事項は多岐にわたりました。
1、ホームページコンセプトの見直し
この社会保険労務士事務所様のホームページでは、とても有益な情報発信をなさっていました。アクセス解析を見ても日中は常時2ケタの閲覧ユーザーがいるほど、全国の企業の経営者様、
一方で逆にいうと、アクセスのうちの99%以上はこの「有益な情報発信」へのアクセスであり、本来、この社会保険労務士事務所様が望んでいる「地域内の企業様からの顧問契約」には直結しないアクセスだったのです。
有益な情報発信はこのまま継続しつつ、「地域内の企業様からの顧問契約」に直結するような切り口とコンテンツを設置することをまずご提案しました。ホームページの対象者を「全国の企業の経営者様、
2、各業務内容ページに「事例(エピソード)」を加える
この社会保険労務士事務所様の各ページでは「弊所はこのような内容の業務を行います」
どんな企業(所在地、規模、業種、もともと抱えていた悩み)がこの社会保険労務士事務所様のサポートでどう「助かったか?」を描くことをお勧めしました。
目的は、業務内容ページを見てくださった「当地域近辺の企業様」に「自社と似た状況の企業がこの社会保険労務士事務所様のサポートで『うまく回るようになった』のか!」ということを無理なく自然に理解していただき「問い合わせ」に繋げるためです。
ホームページコンサルタント永友事務所では、特にサービス業様の情報発信では「エピソード描写」が最重要であると確信しています。この考えかたや、制作会社様への伝え方をご助言させていただきました。
<関連ページ>
なぜ、中小企業・小規模事業者の情報発信で「事例コンテンツ」(利用エピソードの描写)が重要なのか?(永友一朗公式ブログ:note)
3、問い合わせボタン周りの改善(情報の充実)
各ページの問い合わせのアクションボタンが非常に弱い(
ページ下部の問い合わせボタン部分で、スタッフ様の笑顔写真や、検討中の企業様にとってのベネフィットになるような「ウリ」を記載することをご提案させていただきました。
4、当地近辺のことをブログで書く
当地近辺の企業様から顧問契約をいただきたいところですが、今のホームページでは「当地近辺での活動」についてほとんど書かれていないご様子でした。
当地近辺の企業様に注目していただき「自社のことが分かってくれそう、地域性がわかってくれそう、フットワークも良さそう」ということを訴求するためにも、ブログ機能で、当地近辺での活動について描写することをお勧めいたしました。
他の士業のかたとの連携や社労士会での活動など、また当地近辺でのペルソナ企業関連についての情報提供など、とにかく地域密着ということをアピールすると良いとご提案しました。
なお、ホームページで地域のことに触れることは、後述するGoogleビジネスプロフィール対策としても非常に重要です。
5、ビジネスプロフィールの情報整備をする
上記のように、ホームページのアクセス解析を踏まえると、「当地近辺や顧問契約に関係あるような検索語」での検索は残念ながらほとんど見られていませんでした。
一方でビジネスプロフィールのパフォーマンスデータを拝見すると、「社労士」とか「(市町村名) 社労士事務所」などのキーワードで検索されビジネスプロフィールが見られていることがわかりました。
今後も、ビジネスプロフィールの運用は非常に大事になってくると思いましたので、この活用や情報整備をご提案しました。
・サービス提供地域
・特別営業時間
・サービス(カスタムサービス)
・投稿
の整備と活用をご提案し、また「パフォーマンス」の味方をご助言しました。
6、ファーストアクションの再考
その時点での、この社会保険労務士事務所様のホームページのファーストアクションは「問い合わせ」でした。これはある意味で「ハードルが高い」
顧問契約(問い合わせ)
7、トップページの改善
トップページについては、雰囲気や内容が悪いということではなく、メディア出演関係の印象がぱっと見としてありましたので、当地近辺の企業様にとってはピンとこない(遠い存在として感じる)可能性があることをご指摘しました。
またファーストビューの3枚のスライドショーはほとんど機能していないので、むしろ1枚の静止画にすることをご提案しました。この1枚の静止画で、絞ったペルソナに訴えかける文言を設置することをご提案しました。
8、対象者を絞り、絞った対象者のみに向けたページを新規作成する
この「ペルソナを絞る」「絞ったペルソナに向けて訴求する」ことをご提案した際、「あまりターゲットを絞らないほうがよいかも、と思っている」と吐露していただきました。絞ることへの不安が大きいご様子でした。
私はご担当者様のご不安に沿いつつ、「絞ることでそれに近いひとも振り向いた」事例をご紹介しました。
一番まずいのは、誰にも呼び掛けていないホームページです。
今回のディスカッションで、ペルソナは大きく2つあることが見えてきました。この2種類のペルソナ向けに、それぞれに特化した、いわゆる「刺さる」ページを2ページ作成することをご提案しました。このペルソナ向けページにも「エピソード描写」を加えることをご提案し、また担当者様に作成いただいた原案を「お客様目線」の観点でリライトさせていただきました。
9、料金ページの改訂
アクセス解析を見ると、「料金」ページを見たユーザーが「問い合わせ」に至る割合は高そうでした。つまり料金ページの内容が、「問い合わせ」に至る大きなカギになりそうでした。
そこで「料金」ページの中で社会保険労務士事務所様の「持ち味、ウリ」を強調することをご提案させていただきました。同時に、いわゆる「格安」で受注する社会保険労務士事務所との違いをアピールするために、手厚いサポートの提供を強調することにしました。
コンサルティング終了後、「修正作業指示書」を制作会社様に示され、さっそくホームページが”お客様目線”に変革しました。そのプロセスで、制作会社様からの見積項目で不可解な点があったということから、見積についてセカンドオピニオンをさせていただきました。その結果、過剰な見積項目を削減することができました。
私はこの社会保険労務士事務所様のように「真面目にコツコツ頑張る」企業様が大好きです。
ぜひ、この社会保険労務士事務所様の持ち味がますます広まり、同じように真面目にコツコツ頑張っている当地近辺の企業様との接点が広がっていきますように、祈念しています。
●多くなってしまったホームページ内容の整理をしたいというご用命が増えています。
●サービス業Web活用では「利用エピソードの描写」が最重要です。その意味とやりかたをご助言します。
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