とある都市部のアートスクール様から、ホームページコンサルティング(対面型)のご依頼をいただきました。
すでに長く経営なさっており、たくさんの生徒さんと先生方が在籍しているご様子でした。
このアートスクール様がホームページでお困りのことや判断に迷われていたことは、以下のような点でした。
・複数の拠点(教室)や子供向けクラスの情報がまとめて1つのホームページに掲載されており、これ(ホームページ)を分けるべきなのかどうか?
・現在は、各レッスン(先生)ごとにディレクトリが分かれており、それぞれで講座の募集案内告知を行っている。つまりトップページのぱっと見で「現在募集中」の講座の一覧が見られない状態だが、講座の一覧が分かりすぐに申し込めるようにするにはどうしたらよいか?
・会員向け予約システムを作りたいがどうすればよいか?
・アクセスアップを図りたい
困りごとが箇条書きで示されたので、「解決したいこと」が見えているご様子で、それは流石だなと感じました。アート思考で考えるかたは、問題の整理などもお上手なのだと感じます。
経営者様と担当スタッフ様にご同席いただき、じっくりとお話しさせていただきました。
複数の拠点(教室)や子供向けクラスのHPを分けるべきかどうか?
このように、「ホームページを複数に分けるべきかどうか」というご質問は多いものです。意外に奥が深い問題ですが、概ね以下のように考えてお伝えするようにしています。もちろん、対面コンサルティングの場合は、経営者様やご担当者様の表情などを見ながら、臨機応変に切り口を変えながらご説明します。
1、ペルソナは同じか、違うのか?
本件は、「複数の拠点(教室)や子供向けクラス」についてホームページを分けるべきかというお悩みです。この場合の「ペルソナ思考」としては「複数の拠点(教室)や子供向けクラスで【ペルソナ】が同じなのか?違うのか?」ということがカギになります。
例えばですが、A校とB校で明らかにお客様(客層、生徒様)が異なれば、別にしたほうが良いと思います。ホームページを見るユーザーは、まず「自分向けかどうか?」を機敏に判断して閲覧していくからです。
逆にいうと、例えばですがA校とB校の両方で「同じレッスン」(振替等)が受けられるような場合は、ホームページはむしろ同じほうが「見やすく、わかりやすい」可能性があります。
「大人クラスと子供向けクラスとで分けるかどうか?」も然りです。例えばですが、大人向けのアートスクール事業が「趣味としてアートを楽しむ」ことを訴求しているとき、子供向けクラス事業が「美大受験で現役合格」を目指すようなものであれば、ペルソナは明確に違うのでホームページも分けたほうが良いでしょう。
こういう根本的な話をするときは、やはり「対面コンサルティング」で、当事者間でその場で直接話し合ったほうが「話が早い」ことが多いと思います。
2、複数のホームページがあったとして、それを運営できるのか?
3、予算は確保できるか?
上記1のように、まずは「ペルソナ」を検討することで、ホームページを分けるかどうかを考えるのが正しい筋だと思います。
とはいえ、複数のホームページがあったとして、それを運営できるのか?(人の問題)予算は確保できるか?(お金の問題)をクリア出来てはじめて、複数のホームページを作成し運営していくことができます。
お金の問題はイメージできる経営者様が当然多いですが、「複数のホームページ運営を、スタッフが、回していけるのか?」というのは、経営者様とスタッフ様が同席する場面では、微妙なさじ加減をしながら確認をしていくことになります。
例えば経営者様が「そうさせたい(複数のホームページ運営を、当該担当者に実践してもらいたい)」と思っても、当該スタッフ様は「やりたくない…」という表情をする場合もあります。この場合は、どうすれば長期間スムーズにホームページ運営していけるかを探りながら「落としどころ」をご提案をさせていただいています。
今回のご支援では、「ペルソナが異なる」「複数のホームページ運営は可能」「予算的にも問題ない」というお話しでしたので、ホームページを分けることをご提案させていただきました。
「現在募集中」の講座の一覧を掲載したいが、どうすればよいか?
方法は大きく分けて2つかと思います(ホームページを「自作」しているという前提です)。
1、一覧ページを作成、そこで編集していく
とてもアナログな方法ですが、コストをかけずに、かつWeb担当者様の作業効率が良い方法は、「一覧ページを作りそのページを常に編集する。トップページからは『現在募集中の講座』のようなバナーを作成し、当該ページにリンクする」という方法だと思います。
アナログで行うがゆえに、Web担当者様がしっかり運用していけば、(複数人が関与しないという意味で)単純明快で間違いも起こりにくい方法だと思います。
2、データベースを利用して表示させる(外注が必要)
各講座情報に「募集中」などのフラグが付けられたものが、自動的にトップページに表示される。のような仕組みは、データベースを利用したWebシステムになります。
とてもスマートな方法ですが、自作では難しいので、ホームページ自体を外注するような形になるでしょう。
なお、この場合は「募集中」のフラグのオンオフを誰が行うのか(各講座の先生か、Web担当者様か)などの取り決めを行っておく必要があります。
会員向け予約システムを作りたいがどうすればよいか?
このアートスクール様では、会員(生徒)さんは電話なり口頭なりで講座を「予約」しているそうです。しかし生徒さんも多くなり、Webで予約できる仕組みを導入したいということでした。とてももっともなお考えだと思います。
この場合は、まさに予約システムを「自作」するのは難しいので、予約システム入りのホームページ全体を制作委託するか、予約機能だけを別途導入するかという選択になります。
予約システムを提供する会社は多く、それぞれの特徴を見ながら、また実際のデモ画面などを確認しながら導入を検討していくことになります。
アートスクール様のアクセスアップ
昔に比べて「アクセスアップ」の方法論も変化しています。いまは「ホームページ」単体で何とかするのではなく、様々な媒体を使う中で総合的に「お客様にじゅうぶんな内容を伝える」ことが肝要になっています。
もちろんホームページ自体のSEO(検索エンジン対策)も大事です。SEOを鑑みたキーワードやコンテンツについてご提案をさせていただきました。
併せて、Googleビジネスプロフィール(マップ)の活用やSNS活用についてもご助言しました。
このアートスクール様は新しいクラスなども続々と立ち上げ、ますますご繁盛なさっているようです。
●複雑に絡み合った課題をひとつひとつ解いていきますので、腑に落ち、前に進みます。
●HPに限らずInstagram、XなどSNSやGoogleビジネスプロフィールの活用支援を行っています。
SNS、Web活用を実践したいアートスクール経営者様へ
SNS、Webを活用したい…でも、どのSNSを使ってどのように発信すべきかお困りではありませんか?
ホームページコンサルタント永友事務所では、「ホームページ改善」「利用するSNS等(Instagram、Facebook、X、Googleマップ等)の選び方、優先順位」「SNS等発信のコツと注意点」について経営者様へのアドバイス実績が豊富です。
お仲間で集まっていただければ、講習会形式でのコンサルティングも可能です。「アートスクールのホームページ改善、SNS活用、Googleビジネスプロフィール活用、お客様目線の情報発信について」とご連絡ください。
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ホームページコンサルタント永友事務所代表(→永友一朗プロフィール)
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【公職・登録】
神奈川県商工会連合会登録「エキスパート」
東京都商工会連合会登録「エキスパート」
山梨県商工会連合会登録「エキスパート」
栃木県商工会連合会登録「エキスパート」
(公財)神奈川産業振興センター登録経営アドバイザー
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