ピアノ教室様のWeb戦略支援とWebマーケティングアドバイス

ピアノ教室Webマーケティング

とある街のピアノ教室様より、ホームページの改善についてご相談がありました。

集客を本格的にしたくて、ピアノ教室のホームページを昨年12月に自分なりに制作すると同時にブログを始め、3月頃からはGoogleビジネスプロフィールとXを始めています。
ただ、どれもキーワードで検索しても影も形もない状態です。

有料のホームページを考えたり、市場調査をしてもらったりもしました。
最後は自分ですが、やはり1度きちんとプロの永友さんにアドバイスをいただき、伴走していただきたいと思いコンサルを申し込ませていただきました。
永友さんのホームページを拝見して、小手先じゃなくてちゃんと底力をつけたいと思い申し込みました。
もっともっと成長したいです。よろしくお願いいたします。

このような趣旨のご相談でした。しっかりとした決意が感じられ、素晴らしいと感じました。

ピアノ教室様のホームページ内容について

このピアノ教室様は自作ホームページを運営なさっていました。とても真面目に、熱心にWeb運営に取り組んでいらっしゃるようにお見受けいたしました。

私は「ネット(デジタル)の本質はアナログ」というのが信条です。ホームページなどから、このピアノ講師様のお人柄が滲み出ているような気がしました。

ページの「作り」そのものは大きく問題はありませんでしたが、「独自性」の部分で訴求が足りないように感じました。より正確に言えば、「ほかのピアノ講師も言えるようなことをPRしていて、かつ、その訴求ポイントはユーザーに響いていない」という状態だと感じました。

「ほかのピアノ講師も言えるようなことをPR」していることについては、それがピアノ教室に求められる”基本的な”特徴であれば、やむを得ない部分もあります。

一方での問題は「訴求ポイントはユーザーに響いていない」という点です。つまり一生懸命に「ほかのピアノ講師も言えるようなことをPR」しているけれども、ユーザー(潜在顧客)はそこにあまり興味関心を持っていなく、このピアノ教室を選ぶ理由になっていないことが最大の課題であると感じました。

「メリデメ遠近法」で「ホームページの切り口」を再設定

生花や宝飾品、旅行や飲食など「きれい」「美味しそう」など感覚やフィーリング、直感で売れていくものであれば、ユーザーの興味関心がどこなのかをそこまで考えなくてもよいのかもしれません。

しかしピアノ教室様をはじめサービス業は「自分のニーズを満たしてくれそうか?」ということをじっくり検討される商売だと思います。

そこで、このピアノ教室様が現実的にどんなポイントで選ばれているのか?ということを、特に新規入会者の様子から推測することにしました。

新規入会者、特にWebを見て申し込んだお客様は、少なくとも何らかの理由があり(Webなどの情報から、自分に合っている。ニーズを満たしてくれそうという結論があって)このピアノ教室様を選択したわけです。ですので新規入会者の様子から「自店のウリ」が見えてくることは少なくありません。
※もちろん「既存客からの紹介」というケースで「どのような教室だと紹介されたか?」という「どのような」という部分にも、「ウリ」が隠れていることもあります

さっそく、ユーザーがピアノ教室に期待する「メリット(得たいこと、モノ、気持ち)」「デメリット(避けたいこと、モノ、気持ち)」と、その価値を感じる度合い(強弱。近さ、遠さ)を4分割して自店の「ウリ」を再度見直していきました。永友事務所独自の「メリデメ遠近法」という分析法になります。

そこで見つかった「お客様が強く価値を感じる事柄」と、「自分(このピアノ教室様)が提供したいこと」が掛け合わさった部分をPRすることにしました。

ポイントは、

(1)お客様が”弱く”、”少し”ではなく”強く”期待する点について、それが自店のウリで叶えられることを伝える
※お客様が”弱く”、”少し”期待する点についてPRしても響かないことを理解する
(2)同時に「自分(このピアノ教室様)が提供したいこと」を掛け合わせる
※いくら顧客ニーズがあっても、自分が提供したいことではない場合、モチベーションアップや「やりがい」、生きがいにはつながらない。特にこれは個人事業者には大切なポイントです

ということです。

このピアノ教室様については、「メリデメ遠近法」を使って、商圏内のお客様が「本当に求めていること」と「ピアノ教室様が提供したいこと」を掛け合わせた(というよりそれが”重なっている”)部分を見出し、その点を「最大のウリ」としてPRすることにしました。

このPRポイント(ホームページの切り口)は、当初のホームページでは特に訴求されていなかったポイントです。メリデメ遠近法によってホームページの切り口を変えていったのです。

このようにメリデメ遠近法で自店の「ウリ」を再確認すると、自然と、キャッチコピーも同時進行的に浮かんできます。今回も、このピアノ教室様とディスカッションしながらキャッチコピーを策定しました。その後もずっとキャッチコピーを使っていただいています

体験レッスンについて詳しく説明するページの新設と、そこへの動線整備

ユーザーが期待するメリットデメリットと、その価値を感じる度合い(強弱)を4分割して自店の「ウリ」を再設定したあとは、その「ウリ」をどのようなコンテンツで「伝えていくか」が大切です。ウリがあっても、それが「伝わっていなければ」意味が無いからです。

その一つとして、「体験レッスン」のページを新設することをご提案させていただきました。

このピアノ教室様も、体験レッスンに来ていただいたお子さん(生徒さん)は、ほぼ100%入会につながっているそうです。しかしながら「体験レッスン」について具体的にどんなことをするのか?時間は?持ち物は?など詳細を説明するページがなかったので、作成を提案させていただきました。

もちろん、この「体験レッスン」ページにも、メリデメ遠近法で策定した「ウリ」を入れました。

体験レッスンのページを作成した後に、ホームページの各ページから「体験レッスン」ページへの動線を強化することをご提案をさせていただきました。
せっかく体験レッスンのページを手厚くしていただきましたし、各ページでの情報伝達→体験レッスンの内容の伝達→問い合わせ という流れの動線がスムーズであるように考えかたからです。

Googleビジネスプロフィールの整備と活用

このピアノ教室様に「競合店」を伺い、それぞれのWeb活用状況を確認したところ、商圏内で1強とも言われるピアノ教室様が、Googleビジネスプロフィールやホームページ、Webの活用について不十分であることが分かりました。

これはもちろんこのピアノ教室様にとってはチャンスとなります。さっそく、Googleビジネスプロフィールの情報整備と活用についてご提案をさせていただきました。

1、「投稿」する(「投稿」メニュー)

Googleビジネスプロフィール活用の重要施策として「投稿」があります。
「投稿」は、Googleマップを見ている人に表示できる情報発信スペースで、要するにSNS投稿のようなイメージです。
・ブログの更新情報を投稿で告知
・生徒さん募集の告知を投稿で発信
・音楽会開催などを告知
など様々な用途があります。
「最新情報」という投稿が、最も汎用的だと思います。

この「投稿」では、「利用エピソードの描写」をすることをお勧めしています。どんな生徒さんがどんなふうに通っているのか?を自然に説明できるのが「エピソード」です。

2、「特別営業時間」を追加する(「ビジネス情報」メニュー)

分かりやすく言うと「祝日は営業しているか?休業なのか?を表示する」という機能です。
特別営業時間の入力個所で、適宜、営業もしくは休業を記載します。

ピアノ教室ですから、新規のお客様が予約なしで突然来店することはないと思います。しかしマップの表示が「営業中」になっているのに電話したら「休業だ」と言われたら、お客様としたら心外だと思います。
営業時間を正しく掲載することは、Googleビジネスプロフィールのもっとも重要なポイントだと思います。

3、「予約リンク」を追加する(「ビジネス情報」メニュー)

ホームページ以外のURLも記載できます。

4、「その他」欄を整備する(「ビジネス情報」メニュー)

”オーナーが女性と確認されたビジネス”をチェックマークにするなど、適宜、該当する情報をチェックマークにして適用します。

5、「クチコミ」を書いていただく(「クチコミ」メニュー)

非常に重要な施策が「クチコミを集めること」です。
親しい親御さんに直接、依頼をしていただき、クチコミをいただくように動いていただくことをお勧めしたいです。
また、クチコミがあった際は、必ず「返信」をしていただきたいです。返信をするときですが、講師のかたの個性、人柄、生徒さんのエピソードなどを(個人情報に触れない範囲で)匂わせると良いと思いますので、その書きかたのアドバイスをさせていただきました。

6、「写真」を追加する(「写真」メニュー)

写真は「1枚でも多く」入れるのが肝心です。自店内外の、自店に関係ある写真をお持ちの場合、1枚でも多く「写真」を追加いただきたいです。

7、ホームページの各ページ最下部でGoogleビジネスプロフィールを埋め込む

Googleビジネスプロフィールとホームページ、SNSは切り離せない、ひとつの施策です。
ホームページから「Googleビジネスプロフィールの情報欄」に行くことは、Googleビジネスプロフィール活用という点でも非常に重要です。
ホームページの各ページ下部で「Googleビジネスプロフィールの情報欄」を掲載することをお勧めし、その操作方法をレクチャーさせていただきました。

Xの活用

X(旧Twitter)は、「地域情報に強い」SNSとして、地域事業者様にはとても向いているSNSのひとつです。Xについて以下ご提案をさせていただきました。

「名前」に具体的なキーワードを入れる

Xの「名前」は、X内の検索やGoogle検索でもヒットする箇所になります。この「名前」は屋号だけでも良いのですが、できれば市町村名や業種、特徴などの何らかの”検索対応になる”キーワードを入れることをお勧めしました。

つぶやきだけでなく、「リツイート」機能で情報提供する

例えば、ピアノのことや、子供の教育、地域のことなどなどをXやネットニュース等で見つけたときに、それを「リツイート」して、フォロワーさんに伝えるという操作があります。
たまにで良いので、リツイートなどで「情報提供」もしていくと、「このピアノ教室さんのXは、役に立つな」という印象(=大げさに言うとブランディング)になっていくと思います。

Instagramの活用

このピアノ講師様は、Instagramについては「友達のInstagram投稿を個人的に見るだけ」という状況でした。

お子さんにピアノを習わせたい親御さんもInstagramを見る(Instagramで情報を探す)可能性があるため、X同様、Instagramの運用、活用をご提案させていただきました。

Instagramは「インスタ映え」という言葉があって、いかにも写真の”映え”が大事かのような印象があるかもしれませんが、そのようなことはありません。

あくまでも「Instagram内でピアノ教室を検索する→(ハッシュタグを適切に付けていることによって)このピアノ教室様のInstagramが出てくる→内容を読んで、興味が湧く→ホームページを見に行く」というのが理想の動線になります。

・戦略的なハッシュタグのつけかた
・プロアカウント(ビジネスアカウント)への変更
・プロフィール(自己紹介)の編集
・キャプションでの「接客」と固定情報の掲載
・ストーリー、ハイライトの工夫
・コメントへの対応(ユーザーとのコミュニケーション)
・Instagram広告の運用

などについてご提案させていただきました。

ホームページコンサルティング終了間際のご感想

このピアノ教室様とは1か月間の通信コンサルティングでご支援させていただきました。コンサルティング終了間際に、次のようなご感想をお送りいただきました。

一か月間、お世話になりました。
本当にあっという間の一か月でした。

一か月前は自分がやっていることに自信がなくどうしていったらいいのか分からない状態でしたが、今はやり続けていくことがはっきりしたので自信をもって進んでいけそうです。

しっかり土を耕し肥料を混ぜ、種をまいていただけたと思っているので、あとは丁寧に育てていきます。

一か月で出来るようになったことは本当にたくさんあります。
新しいことがたくさん、思い通りに進まないこともたくさんあった中、永友さんが付き合ってくれたからこそ、乗り越えられたと思っています。

同じ新しいことを始めるのでも、ワードを最低限しかいじれなかった中、ホームページやブログを始めた時とは精神的に全然違いました。
分からないことをすぐに聞いて解決できる。分かりやすく、聞いたこと以上のことが、やわらかい文面で返ってくる。
本当に嬉しかったですし、そのおかげでがんばれました。

しっかり底力をつけていただいたと思っているので、続けていきます。

たくさんのことを教えていただきありがとうございました。
本当に感謝しております。
ありがとうございました。

とても明るく真面目なピアノ講師様です。「メリデメ遠近法」を使ってユーザーが感じる価値を洗い直し、ホームページ含むPRの「切り口」を大きく変更したことが奏功したと思います。
このピアノ教室様のSNSでは、たくさんの生徒さんと楽しく過ごされている様子が伝わってきます。

ホームページコンサルタント永友事務所ご支援のポイント
●流行りのSEO手法ということではなく、「確実に」「長く」効果を発揮するSEOをご助言しています。
●SEOのみならず「お客様目線の投稿文章の書きかた(Webライティング)」も同時にご提案しています。
●通信(メール)コンサルティングでは基本的には当日中のご返信をしています。迅速対応を心掛けています。

自社ホームページのリニューアルをお考えの経営者様へ

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ホームページコンサルタント永友事務所では、「ホームページリニューアル時のコツと費用、注意点」「お客様目線の表現術」「Web活用の全体の最適化」について経営者様へのアドバイス実績が豊富です。
制作会社ではない、中立の立ち位置でしっかりとご助言、サポートをさせていただきます。「ホームページリニューアルについて」とご連絡ください。

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