とある観光地で、こだわりの料理を提供されているフレンチレストラン様より、Instagramやホームページの活用方法についてご相談をいただきました。
オーナー様は非常に熱心にSNSを更新されていましたが、「どのように発信すれば、お店の魅力がより深く伝わり、来店に繋がるのか」という部分で試行錯誤をされていました。
もっとダイレクトに表現するならば、ある意味で「独りよがりな」投稿を繰り返していました。
私は、飲食店におけるデジタルの役割は単なる情報伝達ではなく、画面越しに「お店の温度感、世界観、繁盛感」を伝えることだと考えています。今回のコンサルティングで行ったアドバイスの要点をまとめました。
Instagramのポイントは、機械的ではない「人気(ひとけ)」の演出
Instagram運用において私が真っ先にお伝えしたのは、「“人気(ひとけ)”=賑わい感や、他のお客様に選ばれている様子」を表現することの重要性です。
多くの飲食店が陥りがちなのが、「週末まだご予約できます」「ぜひお待ちしております」といった、お店側の都合だけを伝える一方的な発信です。
しかし、お客様が本当に知りたいのは「そこに行けばどんな素敵な体験が待っているか」という空気感です。
そこで、以下のような具体的な表現への転換をご提案しました。
お店の「使われかた」を描写する
「本日も誕生日の祝いでご利用いただきました」などといった、具体的な利用シーンを添えることが肝要です。
実際、「貸し切りもできる」点をInstagramのキャプションで説明しハッシュタグも付けたところ、すぐに貸し切りのご予約が入ったそうです。
これは「貸し切りもぜひよろしくお願いいたします」という「売り込み」ではなく、「事実としてそのようなご用命も過去に承った」というエピソードを描写した結果かと思います。
<関連ページ>
なぜ、中小企業・小規模事業者の情報発信で「事例コンテンツ」(利用エピソードの描写)が重要なのか?(永友一朗公式ブログ:note)
お客様との会話を載せる
料理の説明だけでなく、お客様とのちょっとしたやり取りを添えることで、オーナー様の人柄やお店の雰囲気を伝えることができます。
お客様の声をシェアする
リポスト機能を活用し、実際に来店された方が投稿してくれた内容を紹介することで、第三者からの客観的な信頼(賑わい感)を醸成します。
また、写真一枚の撮り方についても踏み込んだアドバイスをしました。例えば、調理場のステンレス台が映り込むと、どうしても「冷たく素っ気ない印象」を与えてしまいます。
そのため、料理にぐっと寄って撮影し、お店の温もりが伝わる構図を意識していただきました。
Googleビジネスプロフィール:ガイドラインの遵守が「底力」になる
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)については、情報の充実と同時に、ガイドライン遵守の徹底についてご指導しました。
意外に注意が必要なのが、Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能です。
投稿本文に直接URLや電話番号を記載することは、じつはGoogleのガイドライン違反にあたります。
「良かれと思って載せている情報が、じつは評価ダウンを招いている可能性がある」という点をお伝えすると、オーナー様も非常に驚かれていました。
小手先のテクニックに頼るのではなく、まずはプラットフォームのルールを正しく守ること。これが、Web集客の「底力」を築くための第一歩かと思います。
ホームページは「シェフの顔」が見える場所に
ホームページについても、ユーザー目線で「情報の整理整頓」と「訴求の強化」を行いました。
シェフの自己紹介を増やす
お客様は「どんな人が作っているのか」に興味を持っています。日本語だけでなく、土地柄を考慮し英語での紹介も充実させるようアドバイスしました。
「きっかけ」となるメニューの定義
「毎年人気の一皿」というようなニュアンスを出し、お客様が来店する動機(スペシャリテ)を明確に定めるようにアドバイスしました。
ホームページ内の不要な機能の整理
ホームページ内で、活用しきれていなかった「メルマガ」や「イベントカレンダー」機能などは、あえて削除することを提案しました。
情報が古いままで止まっているページは、お客様に「このお店は今も活気があるのだろうか?(閉店したんじゃないの?)」という不安を与えてしまうからです。
「デジタル」の先にある「アナログ」を信じる
コンサルティングを終えて、オーナー様からは「何を載せればいいのか迷いがなくなり、お客様との会話をSNSに載せるのが楽しくなりました」という嬉しいお声をいただきました。
「予約が入っています」「毎年楽しみにしてくださる方が多い一皿です」といった何気ない一言が、画面の向こう側にいるお客様の心を動かします。
ネットの本質はアナログです。デジタルのツールを使いこなしながらも、その先にある「お客様の笑顔」を想像して発信を続けること。
その誠実な積み重ねこそが、街で愛される名店としてのブランドをさらに輝かせていくのだと確信しています。
●ツールの使い方のみならず「お客様目線の投稿文章の書きかた」もご提案できます。
●「わかりやすい説明」についてアドバイスできるのも永友事務所の特徴です。
自社のWeb発信について見直したい店舗経営者様へ
貴社のホームページは、顧客に伝わる言葉、表現になっていますか?また、顧客に届きやすいツールを選択していますか?
ホームページコンサルタント永友事務所では、「お客様目線の表現術」「Web活用の全体の最適化」について店舗経営者様へのアドバイス実績が豊富です。
お仲間で集まっていただければ、講習会形式でのコンサルティングも可能です。「お客様目線のWeb発信について」とご連絡ください。
