ホームページコンサルティングの経緯
関東地方の、とある街の社会福祉協議会様からご用命をいただき、ホームページコンサルティングをさせていただきました。
この社会福祉協議会様は、以前のご担当者様が「ホームページビルダー」でホームページを自作されたそうです。
そのホームページを何とか更新していたのですが、特定のスタッフにホームページ編集業務が集中することについて難色が示されたとのことでホームページリニューアルをお考えになったそうです。
そこで2社にホームページリニューアルの見積もりを取ったところ、余りにも金額に差が出たので、どのような基準で選定していけばよいか五里霧中になったということでご相談をいただきました。
自作していたホームページの「更新」が体制的に難しくなり、ホームページリニューアルを図ろうとするも、ホームページを外注すること自体が初めてなので見積比較も含めてその段取り、合理的な進め方が分からず永友事務所のホームページコンサルティングをご利用いただく企業、団体様はとても多いです。永友事務所は制作会社ではないので、中立的な視点で見積比較が可能です。
ホームページの見積比較
この2社の見積もりを比較したところ、実際には両社とも要求水準を満たしているものでした。
しかし一方のA社は、その必要最低限の内容に加えて、付加的な内容を提案するもので、当然に見積金額は高くなっていました。
またもう一方のB社は、「必要最低限の内容」を忠実に見積に入れて提案していました。
ご担当者様は、そのA社の付加的な提案が、自分たちに必要であるのかどうかわからずにいたので、見積の判断ができなかったわけです。
この状況は本当によくある状況です。依頼者であるこの団体様が「希望」(いわゆる「要件」)を提示して見積を出してもらうわけですが、出てきた見積もりが「希望」(いわゆる「要件」)が、自分たちが希望していることを満たすかどうかが判断できない。という状況です。
このタイミングでコンサルティングをご用命いただいた私は、この社会福祉協議会のご担当者様に、改めてその要求事項(ホームページを作り変えて実現したいこと)をヒアリングしていきました。そしてその内容は少なくともAB両社とも見積(提案内容)には入っているので、A社には付加機能部分を減額して再度見積を取るか、B社にはそのまま発注しても良さそうであることをお伝えしました。
もちろん、A社が提案する「付帯的な内容」がこの団体様に必要か(いま、そして将来的にも希望するものか、どうか。実装されたとして運用可能かどうかなど)を丁寧にディスカッションしました。
しかし最も重要なポイントとして、「最終的な見積比較をして金額に大きな差が出ないようであれば、営業担当やディレクターのコミュニケーション能力を最も重視すべき」ということを申し上げました。
制作会社に依頼するホームページ制作(外注)は、多かれ少なかれ「伝言ゲーム」のような感じになります。発注側は、営業担当やディレクターを介して、仕様やデザインを目の当たりにしていくのです。
つまり、コミュニケーションの要になる営業担当やディレクターが貴社の業態や要求事項、実現したいことを理解していなければ、よいホームページリニューアルになるわけがないのです。
ですのでホームページリニューアルの見積を取り、打ち合わせをするときは、実際には営業担当やディレクターのコミュニケーション能力を見ていくのが最も肝心なのです。
※ホームページを制作委託する場合の費用感、注意点なども含め書籍のほうでも解説しています。
Web活用の全体像について関連書籍:Web集客の超基本 あなたに最適なツールで、効率よく売上アップを叶える常識64(永友一朗著:技術評論社刊)
この社会福祉協議会様は現在、首尾よくホームページリニューアルが進んでいるようです。
●協議会様や中小企業団体様のミーティングに参加しての集合型コンサルティングも実施します。
●サービス業Web活用では「利用エピソードの描写」が最重要です。その意味とやりかたをご助言します。
ホームページ制作会社の選び方にお困りの企業、団体様へ
ホームページ制作会社選びで迷ったことはありませんか。永友事務所では「ホームページ制作会社に委託する時の15個の注意点」のノウハウを中心に、対面コンサルティングあるいは通信コンサルティングでアドバイスをしています。
社内でのミーティングに呼んでいただき、方向性をまとめることも可能です。「ホームページ制作会社の選定について」とご連絡ください。