食品関連製造販売業様からのご相談
とある街の食品関連製造販売業様からWeb活用についてご相談をいただきました。
当社は、とあるショッピングモールに出店済ですが、思うような売上が出ておらず、手数料も安くないことから他の方法へ切り替えることを模索しています。
ということで、主訴としては「ネットショップをどうしていくか」というご相談でした。
まずこれについては、ショッピングモールは多種多様なものがあるので、特定のショッピングモールに固執することはないということをご提案させていただきました(実際その後、この食品関連製造販売業様は「とあるショッピングモール」から撤退しました。類似する大手のとあるショッピングモールの出店は続けています)。
一方、そのような「ネットで売る方法(狭義の販売方法)」の是非よりも、メッセージの打ち出しかた全体に変革の余地があるように感じました。
・パッケージ
・商品説明
・POP
・トーン&マナー(デザインの雰囲気)
など総体でトータルとしてブランドが形成されていきますので、そのことについてアドバイスをさせていただく余地があると感じました。
高品質なのにそれが感じられない雰囲気
本件の一番の課題は、「コダワリ」(厳選素材)・「地場産品を活用」という優れた訴求ポイントと、現在の「ラベル、パッケージ、ロゴ」に大きなイメージの乖離があることだと感じましたので、デザイナーと組むなどして、自社ブランドの視覚的な統一感を模索していくことが急務であることをお伝えしました。
現状では、せっかく「高品質」を訴求していこうとしているのにも関わらず、パッケージ、商品説明、POPなどが「そうではない」ようなイメージになってしまっているのです。これはもったいないですね。
「ブランド」は、長く継続的に統一感ある訴求をしていくことで消費者の心の中に形成出来ていくものと思います。
そのプロセスで、本来訴求したい方向性とは真逆の印象を繰り返し伝えていっていたわけですから、なかなか「売上が伸びない」ということになってしまうように思いました。
パッケージデザインなどに投資をすることは短期的には資金がかかりますが、「長く」効用を発揮していきますので、まさに経営判断をするタイミングではないかと思いました。
公益社団法人かながわデザイン機構などの公的機関に相談したり、民間のデザイナー、アートディレクターなどに直接相談する方法をアドバイスさせていただきました。
現在でも、この事業所様は情熱的に高品質な商品を作っていらっしゃり、またとあるイベントの投票で最優秀賞を受賞する等、ますます元気に経営なさっています。
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川崎商工会議所専門相談員
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川崎市中小企業サポートセンター(公益財団法人川崎市産業振興財団)登録専門家
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