東京都内の、とある業務用品卸業様からこのようなご相談を頂きました。
競合店がネットショップでそれなりの売上をあげているようなんです。当社はこれまでアナログ営業のみ行ってきましたが、これからの営業戦略を踏まえ、ネットショップをやってみたいんです。
ただし、ネットショップで売上アップを目指すのはもちろんのこと、ネットショップを含む「ウェブ媒体」を運営すること自体が初めてなので、ウェブ担当者育成の支援もしていただきたいんです。
この中小企業様は歴史もあり、また社員を大切にする社風から親子2代で就職するケースもあるなど、非常に素晴らしい企業様です。
ネットショップ運営は初めてであることから、ディスカッション(問診と討議)を多く重ねました。
実務上、このディスカッションの中で最も慎重に討議したことは「営業戦略上において、ネットショップをどう位置付けるか」の議論とその意思統一です。
というのは、既に長年にわたりアナログ営業のノウハウが蓄積されていること、また実際に「優れたアナログ営業方法」がこの会社の強みのひとつにもなっていることから、「ネットショップを、『ネット販売所』というより『集客(新規顧客獲得)の窓口』として機能させる」ことにしたのです。
そのため、表面的な「ネットショップの作り」もさることながら、ネットショップの顧客リストをアナログ営業に活かす営業フローをしっかりと策定(討議と意思統一)していきました。
具体的には、
- ネットショップでの販売(=新規顧客リストの獲得)
- 当該顧客へ、訪問やFAXで「ネットショップ価格よりもさらに安い価格」を提案
- 定期購入、リピート購入につなげる
という流れです。
言ってみれば当たり前の話なのかもしれませんが、「アナログ営業という『自社の強み』を活かす」ためにネットショップを「使う」(ネットショップに”使われる”のではなく)ことを冷静に捉えたことは、さすが長年商売をしている企業様だなと思いました。
このケースでは、そもそもネットショップでの売上アップ以上に「顧客リストの獲得」が最重要ですので、いわゆるショッピングモールに出店するという選択はありません。
当然に「独自ネットショップの構築」という選択になり、制作会社さんを交えて数ヶ月のネットショップ制作プロジェクトに関わらせていただくことになりました。
一般的に「卸売業」様は、ネット活用、ホームページ運営ということが営業面に資することが非常に難しいビジネスだと思います。本質は「アナログなルート営業中心」ですので、Web活用というものと対極に位置しているからです。
しかし本件のように、ネットツールを「使う」という意識を強く持つと、自社の「アナログなルート営業中心」の営業に資するネット活用ができるわけですね。
この中小企業様は、若くて元気なウェブ担当者様を中心に、引き続き元気にネットショップを運営されています。そしてもちろん、「アナログ営業」とも上手く連動させていることでしょう。
●制作会社ではない、完全中立の立場からご助言します。制作会社選定や見積比較などサポート可能です。
●対面方式のみならず通信(メール)での選定、評価も可能です。
これからネット販売に取り組みたい経営者様へ
「ネット販売を始めたい」…でも、何からどのように考えていけばよいか、ご不安ではありませんか?
ホームページコンサルタント永友事務所では、「ネット販売方法の選び方、注意点」「Web活用の全体の最適化」について経営者様へのアドバイス実績が豊富です。
お仲間で集まっていただければ、講習会形式でのコンサルティングも可能です。「ネット販売方法の選び方、注意点について」とご連絡ください。
関連するページ
HP制作を外注する時の長期サポート-Web制作の中立的コーディネート-
ホームページコンサルタント永友事務所代表(→永友一朗プロフィール)
【書籍】
・Web集客の超基本 あなたに最適なツールで、効率よく売上アップを叶える常識64(技術評論社)
・Googleビジネスプロフィール 集客の王道~Googleマップから「来店」を生み出す最強ツール(技術評論社)
他
【公職・登録】
神奈川県商工会連合会登録「エキスパート」
東京都商工会連合会登録「エキスパート」
山梨県商工会連合会登録「エキスパート」
栃木県商工会連合会登録「エキスパート」
(公財)神奈川産業振興センター登録経営アドバイザー
(公財)横浜企業経営支援財団登録横浜ビジネスエキスパート
(公財)千葉市産業振興財団登録専門家
(一社)日本皮革産業連合会企業支援ネットワーク登録Web活用アドバイザー
川崎商工会議所専門相談員
鎌倉商工会議所専門相談員
川崎市中小企業サポートセンター(公益財団法人川崎市産業振興財団)登録専門家
Google社公認Googleビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパート