「没個性は嫌。でも、わかりやすいHPにしたい」という税理士様

税理士ホームページ改善診断

税理士様のホームページ改善コンサルティング

とある女性税理士様から、ホームページ改善コンサルティングのお申し込みをいただきました。

ホームページビルダーで自作のホームページを作って運営しています。でも、自己流で進めてきてしまったので、良いのか悪いのか自分では分からなくなってしまいました。忌憚のないアドバイスをいただけますか。

「Webコンサルタント」のような方はたくさんいらっしゃるのですが、永友さんの『どの制作会社にも属さない中立的な立ち位置』という主義に大変共鳴しました。セールス等の利害関係なしで、かつ、専門家のかたに、自作ホームページを見てもらいたいとずっと願っていました。

というご依頼経緯でした。

色々とやりとりする中で、「リニューアルする場合でも、ホームページ制作業者に依頼するのではなく、自作にこだわりたい」というご要望が見えてきました。その理由のひとつとして、「制作会社に頼むと、きれいには作れるだろうが、没個性になってしまいそうだから」という点を挙げられました。

HP作成業者さんに頼めば素晴らしいものができるのは分かりますが、なんだか「その他大勢」のひとつになりそうな気がします。私は万人向けのホームページは要らないと思っており、メッセージが響く人にだけ響いてほしいという願いがあります

とのことでした。

つまり、この税理士様曰く、ホームページ制作業者が作った税理士業のホームページは「いわゆる税理士のホームページ」的な、どれを見ても区別がつかないようなものばかりであるというご認識でした。

ホームページ制作業者さんに頼んだ場合でも、「いわゆる税理士」的なホームページっぽくならないようにする、ことは可能です。しかし、この女性税理士様は「自分の価値観を自分の手で届けたい」という強い意志があるわけですから、「ホームページを自作する(自力でリニューアルしていく)」ことを前提としたご提案の検討に入りました。

2つ目のご希望として「わかりやすいホームページにして、かつ、見ているかたにホスピタリティのあるホームページにしたい」という点を挙げられました。

相反するような希望を叶える考えかた

まとめると、「ホームページは自作して、個性を出したい。かつ、わかりやすく、お客様目線の内容にしたい」ということです。

ここで一番不適切なアドバイスは、「色やカタチ、いわゆるデザインや仕様で個性を出そうとすること」です。

私が常々思っていることは、中小企業のホームページはベタな作りが一番良いということです。意味なく奇をてらうなど、もってのほかです。

作りはオーソドックス。内容は、自社が言いたいことではなく「お客様が知りたいこと」。この2点を意識するだけで、もうホームページコンサルタントの出番はないと思います。

ですのでこの女性税理士様にも、デザインや構成についてはオーソドックスなものにすることをご提案しました。個性を出すべきは、色やカタチ、いわゆる狭義のデザインや仕様ではなく、むしろ文章表現であることもお伝えしました。

このご提案をするのには、じつは確証がありました。事前のメールで、この女性税理士様の文章表現(言い回し)がとても個性的で、かつ、極めてお客様目線の発想をお持ちであることが十分理解できたからです。

女性税理士様は一瞬、拍子抜けしたご様子でしたが、「作り自体はオーソドックスにして文章表現(説明)で【想い】を伝えることが、『メッセージが響く人にだけ響いてほしい』という税理士様の意向と『お客様にとってわかりやすくホスピタリティあるホームページに』という『お客様目線の』意向とを同時に適える方法ではないでしょうか?」というご提案を理解してくださいました。

もちろん、「色やカタチ、いわゆる狭義のデザインや仕様」を個性的にすることで、単純に「他と違ったように見せる」ことは簡単です。しかし、その「他と違ったように見せる」ことがウェブサイトの運営目的(=経営力向上に資する活動)に負の作用をもたらす危険のほうが大きいと思います。特に今回は「ホームページを自力でリニューアルする」という前提でのご提案ですから、自己流で色やカタチ、いわゆる狭義のデザインや仕様を個性的にすることは誰にとっても得にならないということをお伝えしたかったのです。
※なおデザインの力でブランディングを図っていきたい。自己流ではなくプロの力を借りたい。という場合は、信頼できるプロのデザイナー(ブランドづくりのプロ)を喜んでご紹介します

もともと、「お客様の役に立ちたい!」という意識が非常に強い税理士様でしたので、このような提案も納得して前向きに捉えていただけました。

本日はご多用のところ、お時間いただきまして、誠にありがとうございました。
私にとっては、ほほ~ということばかり、正に目からうろこ。
何も知らず、何も考えず、ただ手当たり次第に作っていたんだなあと気づきました。
本当にどうもありがとうございました。
またお力をお借りすることもあると思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

という感想をいただきました。

実際の顧客獲得は「紹介」がほとんどとのことですが、「紹介」された社長や社長の奥さんはまずホームページで情報の裏取りをするそうです。そのような「ホームページの【見られかた】」をしっかり理解いただいた、しっかりしたホームページリニューアルになったと思います。

ホームページコンサルタント永友事務所ご支援のポイント
●制作会社ではない、完全中立の立場からご助言します。制作会社選定や見積比較などサポート可能です。
●自作でのHP開設方法や「お客様目線の投稿文章の書きかた(Webライティング)」もご提案できます。
●多くなってしまったホームページ内容の整理をしたいというご用命が増えています。

自社のHP内容、Web発信について見直したい経営者様へ

貴社のホームページは、顧客に伝わる言葉、表現になっていますか?また、顧客に届きやすいツールを選択していますか?
ホームページコンサルタント永友事務所では、「お客様目線の表現術」「Web活用の全体の最適化」について経営者様へのアドバイス実績が豊富です。
複数人お集まりいただいての、講習会形式でのコンサルティングも可能です。「お客様目線のWeb発信について」とご連絡ください。

関連するページ

(ブログカテゴリ)ユーザビリティ(使い勝手・動線)の改善

ホームページ改善相談

PAGE TOP